1957年には世界的な美術展覧会であるミラノのトリエンナーレにてグランプリを獲得した【PK22】 フリッツハンセン社の代表的な作品の一つです。 フリッツハンセン社は、1872年にキャビネット・メーカーであった会社から、貿易ライセンスを取得したことから始まり、1885年、家具製造会社を創立し、コペンハーゲンの中心部にあるクリスチャンハウンに工場を設立しところから始まります。 ポールケアホルムは家具職人としての修業を受けた後、家具の素材としては当時まだ一般的ではなかったスチールも、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えチェアのプロトタイプを数多くデザインしています。 当時の北欧ではヴェグナーやフィンユールなど、有名なデザイナーが多くいる中、それまでの北欧と違うスタイルを追求し、ポールケアホルムの味を出し、巨匠ミースのバルセロナを超えるべく設計したチェアになります。 今でも有名企業のエントランスなどにも使われ、 まさに逸品ものという言葉にふさわしくあるだけでそのフロアの存在感を大きくさせます。 座り心地も、何とも言えないゆったりとした座り心地を、 重工感のある革で支えるシンプルなつくり、高級感、スタイリッシュな空間に愛される一品です。
