デスクトップパネルは、互いに対面するデスクの境界に立つ、仕切りや目隠しです。
デスクトップパネルは、対面するデスクの境に立つ仕切りや目隠しで、高さがデスク上35㎝~45㎝が一般的です。隠れるのは互いの手元がメインで、顔を上げれば相手と顔を合わせられる高さになっています。
日本のオフィスではオフィスデスクを対面対向式に並べ、いわゆる“島”を作るレイアウトが一般的です。部署ごとに島を作り人員を集約するスタイルは、和の精神を尊ぶ日本人の心性と相性がよいという事なのかもしれません。 オフィスデスクの奥行きは大半が70㎝ですので、対向する2台の奥行きは倍の140㎝です。よって対面するワーカー同士も約140㎝の距離をもって対面しているといえます。この距離を、心理学でいう“パーソナルスペース”の考え方に当てはめると、「相手に手は届きづらいが容易に会話ができる距離」「知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離」に相当します(社会的距離・近接相)。こうして見てみると、デスクで互いに差し向うオフィスワーカー同士の間には、ほどほどの距離が取られているといえそうな気もします。 しかし実際に対面対向式のレイアウトで執務をしてみると、ちょっと内面的に落ち着かないものを感じる事もあります。もし席が固定席である場合、デスク上には自分の性格が表われてしまうものですから、デスク上はある意味においては自分の心の一部ともいえます。対面するデスク上が、互いに「見える」「見られる」関係にあるという状態は、人によってはたいへん気まずい事もあるのではないでしょうか? そこで、デスクトップパネルで、対面するデスクに仕切りや目隠しを作り、“パーソナルスペース”を確保するのです。
デスクトップパネルはいくつか種類分けができます。 ○固定方法の種類 <クランプ式> クランプ式は、デスク天板のエッジにクランプで挟んで固定するトップパネルです。 デスクの複数シリーズにまたがって対応できます。 ただし、天板エッジにある程度の“挟みしろ”がないと取りつけできません。 幕板が天板エッジの奥辺ぎりぎりについたデスクには取りつけが難しくなります。 <差し込み式> 差し込み式は、デスク側の差し込み口にパネルの脚を差し込んで固定するトップパネルです。 差し込み口は、デスク本体や、デスクの間に挟む配線ユニットなどに設けられます フリーアドレスデスク用のデスクトップパネルなどによく用いられています。 ○表面素材 <クロス> 布地のデスクトップパネルです。メモなどをピンナップできます。 <スチール> スチールのデスクトップパネルです。マグネットが使えるので便利です。 <アクリル> アクリル製のデスクトップパネルです。半透明になっています。 ○ファンクションレールは組み込まれているか ファンクションレールは金属製の水平の溝で、このレールに電話台・ペントレイ・コピーホルダーなどを取りつけられます。ファンクションレールつきのデスクトップパネルはパネルの最上辺にレールがあります。全体がファンクションレールになっているパネルもあります。