座面の高さを上下に調整する機能は、オフィスチェアの最も基本的な装備で、この機能がついていないチェアはほぼありません。では、座面の高さはどのように調節するのがよいのでしょうか。
人間の座る姿勢(椅座:いざ)は一人一人異なります。そのため、本来は、最適なデスクの天板の高さとチェアの座面の高さも一人一人異なります。しかし、オフィスのデスクは高さの規格が決まっており、天板面の高さを調整するのは難しい(※)場合が多いです。そのためオフィスチェアには、デスクの高さと自分の「椅座」とのバランスが取れるよう、座面昇降機能があるのです。 ※ユニバーサルデザイン仕様など、エルゴノミクスデスクと呼ばれるデスクは天板高さを調整できるようになっています。手動のハンドルや電動で高さを調整します。
では、どのくらいの座面の高さに調節するのが適切なのでしょうか。一般的には、お尻・背中・太腿・足の裏のそれぞれに、ほどよく自体重が分散する状態がよいとされています。具体的には、ふくらはぎと太腿が直角となり、足の裏が地に着く座面の高さです。 目安としては、(自分の身長)×0.25 = (座面の高さ) という式があります。身長160cmの方なら、座面高さは40cmになる計算です。調節に迷ったら、参考になさってください。