パーテーションのうち、“パネルの上辺が天井に接触していないもの”を一般に「ローパーテーション」もしくは「衝立(ついたて)」といいます。逆に、天井に接触しているパーテーションを「ハイパーテーション」といいます。
ローパーテーションには、単独で自立しているものと、複数枚を連結させて用いるものとがあります。本稿では、前者を単体型、後者を連結型と呼称する事にします。 単体型は、一般に「衝立」と呼ばれているものに近いイメージを持つものです。パネルが1枚のものや、複数枚のパネルが予め屏風状に連結しているものなどがあります。単体型は、キャスター付きの安定脚を用いる事で、可動のローパーテーションになります。 連結型は、複数枚のパネルを直線状・L字状・T字状・十字状に組み合わせていく形式のものです。必要に応じて、安定脚や帆立て(袖パネルとも)などを組みつける事によって、力学的強度を補強します。高さの異なるパネルを連結させる事も可能です。また、シリーズによっては、連結の角度を90°単位に限らない、フリージョイント部材が用意されている場合もあります。 連結・組立作業は、六角レンチ1本でできたり、ボルトレスになってたりと、簡便な方式になっています。また、パネル1枚に安定脚を組みつけて、単体型として使用する事もできます。 連結型は、空間を独立させた、簡易的な部屋を作る事もできます。シリーズによっては、専用のドアパネルが用意されています。
天井へ固定しないパーテーションは、力学的な強度の問題から、一定以上の高さを持たせられません。このため、ローパーテーションの高さは、実質的には最大でも210cmほどになります。
書庫などのスチールキャビネットであれば、背合わせに配置する事により耐震性が増す、というように、ローパーテーションもまた、レイアウト次第で強度が増します。直線よりはL型、L型よりはT型・H型…というように、有角の連結が増えるほど安定するのです。 ローパーテーションの家具としての役割は「目隠しをする事」といえますが、地震災害時には、思わぬ倒れ方をする事により、避難経路を隠してしまう事も想定されます。倒れにくい立て方をすると同時に、倒れても避難経路を塞がないような配置を心がけたいものです。ローパーテーションは他のオフィス家具と同様に、床固定や壁面固定を行う事ができます。
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