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天然皮革について

!{119492:本革製の応接セット:right}! 皮革は主に食肉産業の副産物を利用して生産されています。応接家具に用いられる本革といえば、基本的に牛革になります。日本国内でも牛革による本革製品が各種生産されていますが、原皮は85%が海外からの輸入に頼っています。  原皮に「なめし」加工を施す事により“皮”が“革”になります。原皮はそのままだと固くなったり腐敗してしまったりしますが、「なめし」によって柔軟性・耐腐敗性・耐熱性・耐水性が付与されます。「なめし」は原皮を脱脂して耐腐敗性を増し、原皮の主成分であるコラーゲン繊維を変性させて安定させる工程です。  なめし工程には専用の溶剤を用います。クロム・アルミニウム・植物タンニン・合成タンニン・アルデヒドンなどが使われます。なめしに用いた溶剤により、未着色時の皮革の色が異なります。植物タンニンでは飴色のような茶色になり、クロムではウェットブルーといわれる青緑色になります。1800年代からの長い間、安価になめし加工できるクロムなめしが一般的でしたが、近年では環境問題への配慮から、ノンクロムなめしとの複合や、クロムなめしの改善などの動きがあります。    なめしが施された革は、「裏削り(シェービング)」と「加脂・着色」が加えられます。裏削りにより用途に適した厚さに調節され、加脂(合成の脂)によって柔軟性が与えられます。加脂の際に、同時に着色が施されます。本革の染色は、表面的な塗装ではなく、内部繊維まで浸透した染色になります。

天然皮革の特徴について

 天然皮革製品の大きな特徴は「メンテナンスが欠かせないが、大事に使えば使うほど風合いが出る」という点に集約されます。合成皮革・人工皮革を「汚れない素材」、布を「年を取らない素材」と呼ぶなら、天然皮革は「メンテナンスにより若返る素材」と表現できるでしょう。   本革は、メンテナンスを怠ると硬化していきます。硬化してしまうと、製品としての美観や機能性が損なわれるのみならず、ひび割れにより使用できなくなるおそれまであります。そのため、定期的に保革油(保革剤)を塗布します。この際、製品に適した保革油を用いないと染みや劣化の原因になるので、注意が必要です。保革油を塗る前にはブラシや布でよく汚れを落とします。  また、高湿度や汚れによって、カビが発生することがあります。本革の製造過程でカビの原因となる有機物は取り除かれますので、主なカビの原因は製品になった後に付着した汚れであるといえます。つまり、表面を清潔に保つ事が保存性を高めるのに効果がある事になります。ただし、汚れ落としのためにベンジンなどの有機溶剤を使用すると、染色の塗膜が損傷することがあります。  革の構成要素であるコラーゲンはタンパク質の一種であり、熱で変性して強度や柔軟性を失います。熱源や直射日光に当たらないようにしましょう。  このように、天然皮革は手入れが大変ではありますが、使えば使うほど風合いが増して美しくなることから、根強く愛され続けています。

本革仕様の応接家具について

 本革は天然素材であるため、吸湿性および放湿性に優れています。これは「革は呼吸している」とも表現されています。また、天然素材は吸湿の際に熱を発します(合成素材にも同様の現象は起こりますが、発熱量は天然素材よりも小さくなります)。このため、本革の応接家具は、人肌に触れて温もりを与えます。本革は優れた発熱性素材であるといえます。  また本革は、湿度により面積が変化します。革が呼吸しているためです。長期間の使用とともに、本革の応接家具は応接スペースにより一層なじんでいきます。  ソファへの生地の張り方には、ソファ本体に直接生地を張った「張り込み仕様」と、着せ替え式の「カバーリング仕様」とがありますが、本革のソファについては基本的に「張り込み仕様」になります。張り込み仕様とカバーリング仕様とでは本体のフレームが異なるため、本革ソファの生地を改めたい場合は「着せ替え」ではなく「張り直し」になります。  張り替えの際は、ソファの画像を業者に添付して見積もりを取ります。再生価格は新品価格の半分以上、再生にかかる期間は1ヶ月以上、が目安です。  本革を用いた応接家具には、狭義でいうと「総革」と「本革」とがあります。総革は文字通り張り地の全てに天然皮革を用いているもの、本革は部分的に合皮などを用いているものになります。

おわりに

 本革の応接セットを持つという事は、本革ソファを大事にするという事になります。本革の応接セットに来訪者さまをご案内するという事は、企業さまが応接を、引いては来訪者さまを大事にしているという事を意味します。  企業さまの顔として、本革の応接家具ほど説得力のあるものはないといえるでしょう。

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