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オフィス辞典

ロッカーの色について

 従来のロッカーの色といえば、数十年前まで、かつてのオフィス用スチール家具一般と同じように、グレー系の中間色をしていました。現在になって、オフィスで用いられるベースカラーとしては、ホワイト色やナチュラル色などの明るい色が主流をなしています。  では、ロッカーにもまた、オフィスの基調色がそのままスライドしたのでしょうか? もちろん影響はありますが、ロッカーにはパステルカラーのブルー・グリーン・ピンクといった色も導入され、むしろオフィスよりもカラフルになっている動きがあります。  ロッカーは、小さいながらも「プライベート」な空間です。塗装技術の向上と、ユーザーの潜在的(だった)ニーズとが、多彩な色のロッカーの出現を促したといえるでしょう。

色がロッカーの価格に影響するポイント

 技術的には、恐らくどのような色や柄のロッカーも、生産は可能です。  とはいえ、経済的にはその限りではありません。  色や柄がロッカーの価格に影響するポイントは、次のようになります。  ① 静電粉体塗装か、シート貼りか。   均質な色の場合、粉体塗装が行われており、一般に安価です。   ナチュラルな木目など、模様がある場合はシート貼りによっており、高価になります。  ② 既存色か、それ以外か。   粉体塗装の場合が特にそうですが、メーカーが予め用意している色で塗装するのと、   新たに調色から行うのとでは、価格が異なります。   メーカーの標準色として大規模に生産・使用されている色が、最も安価になります。  ③ 単一色か、複数色か。   ロッカーは、本体と扉とで、別色を用いる事ができます。   色つきのロッカーは通常、扉のみを別色に差し替えています。   パステルのブルー・ピンク・グリーンなどはメーカーによっては既存色にもなっています。   ニューグレー・アイボリー・ホワイトなど、標準色単一のロッカーが最も安価です。   扉を他色にした場合、若干価格が上がります(メーカーの既存色以外ならさらに)   仮にロッカー全体を標準色以外にする場合は、価格は大きく上がります。

こんな色の使い方もできます……そう、ロッカーなら。

 縦割りの4人用ロッカーが、同型で2台あったとします。  1台は全体が標準色、1台は本体が標準色ですが扉はパステルブルーであるとしましょう。  ロッカーの扉は入れ替えが容易です。  同型同箇所の扉であれば、抜いて・入れ替えて・挿し直すだけでOKです。  するとなんと! パステルブルーストライプのロッカーが2台できます…!  さらに、2×2の4人用や、多段式多人数用ロッカー2台で同じ事をやると、  なんと、きれいな市松模様まで作れてしまいます!  2台のうちの1台に少しコストを投下する事で、こういった遊び心を導入できます。  ロッカーの色をご検討の際は、ぜひご参考くださいませ。

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