オフィス家具の短期納入
オフィス辞典

スチール製物品棚(スチールラック)の歴史

 日本国内におけるスチール製物品棚(ラック)生産の歴史が始まったのは意外と最近の事になります。  昭和38年以前は、ドイツなどからアングル材(L字型の鋼材。物品棚構成材としてのアングルには穴がたくさん空いている)だけが輸入されていました。アングル材で枠を組み立て、棚板は木材を使用していました。昭和39年に国内でアングル材の製造が始まり、大阪の自転車部品メーカーや金属部品メーカーなどが次々と生産を始めました。  昭和40年ごろからスチールの棚板がブレーキ曲げで生産され、一挙に需要と供給の双方が高まりました。昭和44年ごろより中量棚(中量ラック)が生産されました。昭和50年ごろから製造がブレーキ曲げからフォーミング曲げに変わり、量産体制が拡大しました。  一般的に「棚」はオフィス用で、「ラック」は工場や倉庫で使用されているものとイメージされる事が多いようです。 これはオフィス家具を取り扱うメーカーのカタログでは「棚」と表現され、工場や倉庫を主要ターゲットとする物流機器メーカーのカタログでは「ラック」と表現され続けた結果、棚はオフィス、ラックは倉庫や工場とイメージが定着されていったようです。しかし、ラックと棚には構造において大きな違いはありません。倉庫・工場で用いられるラックには専用のオプションが少なからずありますが、それらはおしなべてオフィスで用いられるには適さないものです。

スチール製物品棚(スチールラック)のメーカー

 スチール製物品棚(ラック)の販売は、総合カタログを発刊しているメーカーおよび商社のうち、文具・事務用品業界ではイトーキ・内田洋行・オカムラ・コクヨ・プラス・クロガネ・ナイキが扱っており、機械工具・物流機器・輸送機業界ではトラスコ・サカエ・トヨタ・コマツ・ニチユ等が扱っています。業務用物品棚の流通は、主に「地域問屋(1次・2次)→小売店→エンドユーザー」となっています。  スチール製物品棚(ラック)の製造は三進金属工業・扶桑金属工業・明興工業など、全国で10社程度で賄っています。各メーカー(製造元)とも、既存の販路・流通経路を持っているため、メーカー(製造元)が直接ユーザーに販売している事例はあまりないようです。

スチール製物品棚(スチールラック)の送料

 スチール製物品棚(ラック)は長尺物から小物まで形も大きさも多岐に渡り、しかも重量物であるため運送会社も宅配便の運賃算出システムも重量と距離の関係で決定されています。またスチール棚メーカーの生産・物流拠点のほとんどが関西で、出荷地点(関西)から配送地域が遠隔地になるほど商品代金に対する運賃比率が高くなります。  送料無料でスチール製物品棚(ラック)の販売が行われている場合は、遠隔地でも送料が吸収できるように商品代金にある程度送料を上乗せして販売されているため、関西に近い地域のユーザーが購入した場合ほど相対的に割高になります。他方、送料有料でスチール棚が販売されている場合は、商品価格を単独で設定した上で、重量と距離によりで別途送料を算出する事から、受益者負担による合理的な販売方法といえます。  商品代金だけで評価するのではなく、送料も含めたトータルの価格でご検討くださいませ。

スチールラックの進化

 スチールラックが国内生産された当初はボルト締め方式のラックで、アングルラックとも呼ばれていました。アングルとはL字型の鋼材の事で、軽量ラック(軽量棚)に用いるアングルには穴がたくさん空けられています。アングルラックはボルトを大量に用いるため、組み立てが煩雑でした。このため、ボルトを用いないボルトレス方式や、アングル方式とボルトレス式のよいところを合わせたセミボルトレス方式が相次いで開発されたのです。

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