激安オフィスデスクとは何か、そしてその価格の決まり方について記載します。
カタログ価格ベースの話ではありますが、「天板と脚と幕板だけ」で構成されているような基礎的なオフィスデスクは、各メーカーとも低価格になっています。ただし、シェアの大部分を担っているような主要メーカー製の基礎デスクはやや割高の傾向があります。逆に、他メーカーの基礎デスクにこそ「激安」と形容したくなる製品があったりします。 仮に「SOHOで起業するのでオフィスデスクが1台だけほしい」といったユーザーさまであれば、必ずしも主要メーカー製を導入する必要はないといえます。一定規模のオフィスに導入される場合は、主要メーカー製をご検討ください。
積み上げ方式:価格=製造原価+流通経費+適正利益 付加価値方式:価格=製造原価+流通経費+付加価値 ご存じのかたもいらっしゃるかと思いますが、この式は何かといいますと、オフィス家具に限らず、製品の価格の決まり方を示しています。企業規模の大小に関係なく、この式は原則として働いています。 例えば、原価や経費を最適化により圧縮できれば、同じ価格でも利益を挙げられたり、もしくは価格を下げて流通力を高められる事になります。逆に、もし原価や経費を削れないなら、利益を下げてでもユーザーの納得のいく水準で価格を調整するか、生産を停止するしかありません。価格設定を間違えると、メーカーは大量の在庫を抱えたり、いくら売っても利益が出ないという事態を迎えてしまいます。
ユーザー側からオフィスデスクの価格を見るなら、価格もさることながら、費用対効果も大きなポイントになります。オフィスデスクの対費用効果というと、“機能性”“サービス”“付加価値”といったところになりましょう。これらの内容を見てみますと次のようになります。 機能性:オフィスデスクとしてどんな機能を持っているか サービス:そのメーカーからどんなサービスを受けられるか 付加価値:そのオフィスデスクには従来品にはなかったどんな付加価値があるか メーカーはユーザー視点に立ちつつ、自社の利益が最大となるように価格を設定します。
メーカーの経費として“開発費”があります。潜在的なニーズをキャッチして、まだない需要を具現化する製品を開発します。大きな企業ほど、製品開発に積極的といえるでしょう。新製品の開発は、シェアの拡大、ひいては増益に繋がります。 その一方で、開発のデメリット面も存在します。多様な製品の製造は生産ラインを複雑化し、製造原価を引き上げる事もありえます。量産化されて初めて適正な製造原価が達成されるのです。 開発費もまた、原価もしくは経費として、商品価格に織り込まれます。