事業所に導入するロッカーを選ぶ際、次のようなポイントがあります。 ○ロッカーを使用する人数 ○ロッカーの設置場所 ○ロッカ1台のサイズ ○1人あたりボックスの容量(容積の形状を含む) ○ロッカーに収納する主なもの これらの要因は相互に関わりがありますので、総合的に検討する事が大切です。
ロッカーを使用する人数とは、 狭義的に考えるなら、「職場がロッカー使用の必要を認める人数」、 広義的に考えてみるなら、「職場がロッカーの使用を認められる人数」、 といういい方ができると思われます。 更衣用ロッカーの使用人数について考えてみましょう。 ワーカー全員が制服を着用する事業所さまであれば、 単純に考えて「ロッカーの使用人数=ワーカーの人数」になります。 ワーカーの一部が制服を着用される事業さまの場合は、 「ロッカーの使用人数≧制服を着用するワーカーの人数」が基本になります。 制服を使用しない事業所さまの場合は、更衣用ロッカーは不必要です。 さて、小物用ロッカーやパーソナルロッカーなど、 個人管理品用のロッカーを導入される場合は、 更衣用ロッカーだけで考えた時よりも、使用人数が増える事になります。 更衣用と個人管理品用とでは、ロッカーの1人ぶんあたり容量が異なります。 用途が異なりますので、設置場所も変わってくるかもしれません。 総合的な検討が求められるでしょう。
再び、更衣用ロッカーについて考えてみます。 更衣用ロッカーは、基本的には更衣室を設けて設置するものです。 更衣室に、人数分のロッカーと、更衣ができるだけのスペースを用意する必要が生じます。 3人用以上の更衣用ロッカーの基本的なサイズは、横幅900mm・奥行き515mm・高さ1790mmです。 3人用から始まって、最大で6人用までありますが、横幅・高さの基本は変わりありません。 奥行きに関してはサイズバリエーションがあり、400mmを切る事もあります。 更衣室の場所が決まれば、差し当たって何人ぶんのロッカーを設置する事になるかも定まります。 そこから逆算して、何人用ロッカーを使うか、奥行きは何mmのものを使うかを選定します。 個人管理品用のロッカーの場合も、発想としてはこれに同じです。 ただし、個人管理品用ロッカーの容積バリエーションは更衣用以上です。 事業所さまが個人管理品用ロッカーにどれだけのスペースをどこに割けるかによって、 設置できるロッカーのサイズが、逆算的に求まります。 また、個人管理品用ロッカーの導入を希望するワーカーが何名なのかによって、 限られたスペースに何人ぶんのロッカーを導入すればよいかが、やはり求まります。
更衣用ロッカーは、ロッカーの基本外寸サイズを1段ないし2段に分割して作られています。 3段以上になると、1人あたり容積に衣類を吊るせないため、更衣用になりません。 更衣用ロッカーであれば、容積が縦に長い必要があるのです。 逆にいうと、更衣用でないのであれば、容積が縦長でなくても構わなくなります。 個人管理品用ロッカーとして使うとして、ワーカーは具体的に何を収納したいかによって、 求められる1人あたり容積も変わってきます。