オフィスにおけるパーテーションを「空間を何らかの形で分割するためのオフィス家具」と定義すると、種類は大まかにみっつに分けられます。 ①ハイパーテーション 部材が天井まで届くパーテーション。 設置には施工を伴う。 ②ローパーテーション 部材が天井まで届かないパーテーション。 必ずしも施工を伴わず、単体で自立するものもある。 ③スクリーン 布製の目隠し。 ローパーテーションタイプや、ロールスクリーンタイプなどがある。 なお、システム収納家具などのキャビネットを、パーテーションのように間仕切りの役割を持たせて用いる例もありますが、このような、家具そのものの第一義が空間の分割でないものについては、本稿では取り扱わないものとします。 また、デスクトップパーテーションやデスクサイドパネルのように、オフィスデスクに付随するものについては、別途ページがございます。併せてご参考ください。 以下、①②③のそれぞれについて簡単に解説していきます。
床から天井に渡した柱にパネルをはめこみ、空間を物理的に分けるもの。 厚みこそさほどないものの、実質的には「後づけの壁」に近いといえます。 より厳密には、建物の内部を仕切る壁のうち、 分解・移設して再利用できるものをさします。 ハイパーテーションは、工場で大部分の加工・仕上げを行うので、 移設できますし、設置工期も短縮できます。 可動間仕切りとも表現されます。 ここでいう「可動」とは、いわゆる「壁」に比べて、 解体・移設が用意であるという意味合いです。 英単語“partition”が表わしていたパーティションのイメージに近いものです。 天井の高さは建物によって(オフィスによって)異なるため、 既存のパネル材を切断して高さを調節します。 パネル材の間に断熱材や吸音材を入れる事で、機能を追加できます。 また、パネル材そのものがホワイトボード仕様などの機能を付与されている場合もあります。
天井まで届かない間仕切りで、軽量であり、移動が比較的に容易なもの。 設置に単純な施工が必要な場合もありますが、パネルの切断などは行いません。 日常的に「パーテーション」といった場合には、多くがローパーテーションをさします。 サイズは、横幅・高さともさまざまです。 パネルに予め安定脚が組みつけられている自立型や、 パネルを箱型などに組み合わせて、必要に応じて安定脚を後づけする連結型とがあります。 連結する場合には、主には連結用の部材を用います。 一部には、マジックテープで連結を行う簡便な製品も存在します。 自立型のローパーテーションには、安定脚がキャスターになっているものや、 二つ折り・三つ折りになっているものなどがあります。
布製のパーテーション全般をさして、スクリーンと呼びます。 金属を主な素材とするパーテーションより、軽く、取り回しが簡便です。 金属のフレームに布を張ったローパーテーションタイプや、 天井に設置して、必要に応じて縦方向に引き下ろすロールスクリーン、 同様に、横方向に引き広げるアコーディオンカーテンなどがあります。
簡単!お問合せ無料