
職場のロッカーに、何かしらの貴重品や、個人情報に関するものをしまうシーンがあったりしませんか? もし今そうでしたら、今すぐ取りに行って、これからは極力ご自身で持ち歩くようになさってください。 ロッカーは決して、金庫ではないのです…。 いささか強い文章から入りましたのには理由があります。 「ロッカー荒らし」という言葉が、いまだに世間からなくなっていないからです。
書庫などのシステム収納家具やロッカーに用いられている鍵は、比較的安価かつ短時間で複製を作る事が可能です。それらの鍵を、ご自宅の鍵と見比べていただければ、構造の違いは一目瞭然かと思います。 鍵が簡単という事は、錠もまた簡単という事です。複製の鍵がなかったとしても、技術を持った者であれば、解錠はさほど難しい事でもありませんでしょう。 では、書庫のセキュリティーは全般的に甘いのだろうかと考えてみると、これが決してそうでもないのです。書庫はもっぱらオフィスにありますから、重要書類を狙って窃盗に入る者がいたとしても、すぐに人目につきます。“人目”が大きなセキュリティになるわけです。 逆に、例えばロッカールームはまさにそうなのですが、ロッカーは意外と、人目につきにくい場所に配置される事がしばしばです。ワーカーの出退勤時以外には、人目のある時間は稀といえます。その合間の時間は、窃盗を企む者にとっては格好の隙になってはいませんでしょうか? なお悪い事に、ロッカー荒らしで盗難に遭う物品は、基本的にワーカーの私物です。また、ロッカー荒らしでは内部の人間にも疑いがかかります。社有物が盗難に遭った場合はまた話が変わりますが、ロッカー荒らしの被害に関し、企業サイドが当局への届け出を渋るケースもしばしばです。 昨今ではカードキー・暗証番号・金属鍵を複合させた高機能のロッカーも販売されてはいますが、大原則として、窃盗の対象となるような私物は手放さない事が、自衛であり、また、エチケットでもあります。
私服から仕事着へ、または仕事着から私服と、意識のモードを切り替える大きなスイッチのひとつがロッカーです。これはシューズロッカーなどでも同様でしょう。服を着替え、履物を履き替えて、意識を切り替えます。 ロッカーの中には鏡がついている事もあります。仕事の前、もしくは仕事の後に、身だしなみのチェックができます。スーツを着用する男性の場合は、ネクタイ掛けに弔事用のネクタイを常備しておく事をオススメします。 職場に傘立てがあるとは思いますが、ロッカー内部の傘立てに、大きめの傘を備えておくと安心です。折りたたみ傘だけでは、風のある日に大変ですものね。 ロッカーは“locker”、すなわち「ロックがかかるもの」です。ロックさえかかるなら、それが厳重でなくてもロッカーだというわけです。ロッカーの鍵は、中身を護るためというよりは、自分のロッカーを識別する名札のようなもの、くらいにお考えください。 通勤中に読む新聞や書籍などは、できれば自席までお持ちください。悩ましいのは、通勤時に携帯用ゲーム機を遊ばれる場合です…ロッカーにしまうにはちょっと危ないです。要ご相談、ですね。
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