ここでは、オフィスチェアの周辺的な以下の機能について、解説いたします。 ○ヘッドレスト機能 ○ハンガー機能 ○ゴム単輪キャスター機能 ○ナイロン双輪キャスター機能 もっぱらオフィスチェアの末端部分に関する解説になります。
ハイバックチェアの中には、ヘッドレストがついているものがありますが、このヘッドレストは、どのような時に必要なのでしょうか? 人間の頭部の重さは一般に体重の10%といわれています。通常の執務姿勢であれば自分の頭部の重さを感じる場面はほぼないので、ヘッドレストは必要ありません。しかし、リクライニングで上体の傾きが20°を超えるとヘッドレストが必要になるといわれています。 長時間、後傾姿勢でディスプレイを注視したり、考え事をするような仕事の方には、ヘッドレストつきのオフィスチェアがとても役に立ちます。また、オフィスチェアのリクライニングを倒して仮眠をとられる方には必須機能になるでしょう。 ヘッドレストには、「可動式」と「固定式」があります。快適な使い心地のためには、首と頭にぴったりとフィットさせる必要がありますので、「可動式」が断然おススメです。
オフィスチェアの背もたれの裏に細い羽根のようなものがついている、これがコートハンガーです。このハンガー機能は、ジャケットを着用されるお仕事の方、出入りの激しい営業の方などが、ジャケットを手元に置いておくことができるとても便利な機能です。ジャケットをすぐに着脱できるだけでなく、しわも防止できます。ハンガーひとつですが、利便性が一変するというくらいの機能性があります。 メーカーやシリーズにより異なりますが、チェアごとに純正品のハンガーがオプションとして用意されています。デザイン性は劣りますが、安価な取りつけ式チェアハンガーも市販されているようです。
小さなパーツなので見逃されがちですが、キャスターも材質にいくつかの種類があります。どれを選ぶか、それは床の材質に適合するものを選ばなくてはなりません。 ゴムには反発弾性があるため、床面の凹凸をある程度吸収し、オフィスチェアの座り心地を柔かにします。その反面、油類・薬品類には弱く、経年による硬化・劣化を免れません。また、摩耗に弱く、ゴム粉が出て床を汚す場合があり、カーペットなような素材には適しません。さらに、ゴム材に練りこまれた薬品と床材とが化学反応を起こして変色する事もあります。 近年では油類・薬品類に比較的強い配合のゴム材もあり、用途により使い分けられています。一般に、Pタイルのように硬くて滑りやすい床や、傷つきやすい木質のフローリングにはゴムのキャスターが適しています。
ナイロンは滑りが良く、耐摩耗性がありますが、硬い素材なので、フローリングなどでは床を傷つけてしまうことがあります。また、床面の凹凸もそのまま伝わってしまうので、カーペットのような柔らかい素材の床に適しています。 硬く歪みにくい性質なので、摩耗に弱いゴムキャスターでは不可能だった双輪にすることができ、これにより動きに軽やかさがあります。
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