C型チェア80シリーズ(以下、C型80と表記します)のリリース時期ですが、中古在庫の生産ロット番号を調べると、遅くとも2002年には生産が始まっていた事がわかります。10年以上のロングラン製品であるというわけです。
C型80には“シンプル”“安価”に加え“前傾椅座対応”という特徴があります。イトーキのオフィス家具総合カタログ上において、C型80の掲載位置を調べてみますと、2012-2013年度版では17シリーズ中の最後に紹介されていますが、2008年度版では18シリーズ中の10番手という中堅の位置を担っています。 2008年から2013年までの間に廃盤化されたシリーズも少なくない事を考えると、C型80が今なお現役であるという事は、C型80がイトーキにとって一定以上の戦力である証左といえます。 その一方で、プレスリリース情報がweb上に残っておりません。C型チェア80シリーズは、足跡を残さないままにイトーキオフィスチェアの屋台骨を支える、玄人好みのようなチェアではないでしょうか。C型80の新品価格は、27,900円より(税抜)となっています。
C型チェア80シリーズの大きな特徴として、以下のふたつが挙げられます。 ○前傾椅座対応 着座して体重を前に移すだけで座面が若干前傾する構造になっています。 執務姿勢での大腿部への圧迫を軽減し、体の負担を少なくしています。 同様の機能は同じくイトーキのバーテブラチェアにも搭載されています。 ○オプションとして可動肘を選べる 他メーカーのシンプルチェアは固定肘のみ用意しているケースが多いようです。 C型チェア80には、固定肘(サークル型)と可動肘の両方が用意されています。
中古市場にもC型80チェアは活発に流通しています。これは、新品C型80の需要が一定以上に高い事を意味しています。中古価格は、背面がハイバックかローバックか、また肘つきか肘なしかにもよりますが、概ね4,000円~6,000円前後が相場となっているようです。 2012-2013年度版のカタログではC型80の座背面クッション(布地張り)のカラーは4色が用意されていますが、2008年度版ではこれより3色多い7色が用意されています。3色はディープレッド・バイオレット・ダークパープルです。中古市場であれば、これらのカラーのC型チェア80と出会う事があるかもしれませんね。