ジェスチャーチェアはスチールケース社の製品です。
ジェスチャーチェアはスチールケース社の製品です。日本では内田洋行などが代理店として扱っています。 日本での販売価格は18万円位からとなっているようです。海外のレビューを参照すると、ジェスチャーチェアは好評を博しているようです。
ジェスチャーチェアは、情報端末(パソコンおよびモバイル)使用時における人間の座位姿勢がどのような形になるのか、世界中で2,000人以上を対象に、自由条件下で観察を行いました。そしてあらわになったのが、新たな9つの座位姿勢でした。 (1)マルチデバイス 複数のデバイスを同時に操作している状態。 パソコンをメインに、サブをその他という組み合わせが多い。 パソコンへの集中力を維持するためか、上体がモニターに近づき前傾姿勢になる。 (2)トランス デスクについた片肘で頬杖をついた姿勢。 長時間の作業で疲労した時など。 (3)ストランチ いわゆる猫背の姿勢。 チェアの背もたれは機能が低下する。 (4)テキスト チェアに座って、手に持ったタブレットやスマートフォンの画面を見ている姿勢。 (5)テイク・イト・イン 背もたれにだらりともたれかかってパソコンのモニターを眺めている姿勢。 動画の視聴時など。 (6)スマート・リーン リクライニングしつつ体を左右にやや傾けた上で、 体に引きつけて持ったスマートフォン画面を見ている姿勢。 周りに画面を見られたくない時など。 (7)スワイプ スマートフォンやタブレットをデスク上に置いて操作している姿勢。 猫背姿勢よりもさらに前かがみになり、チェアの背もたれが機能しなくなる。 (8)コクーン いわゆる体育座りに近い姿勢。 両足を座面に乗せ、深くリクライニングし、両手で引きつけた端末を猫背気味に覗き込む。 (9)ドロー リクライニングした上で、スマートフォンやタブレットを顔に近く引きつけている姿勢。 使い始めたばかりの不慣れな端末を操作しているうちに、知らず知らずこの姿勢に。 仮にこういった座位姿勢がオフィスに登場するのであれば、オフィスにおける「座る」という姿勢の定義が拡大される事になります。他メーカーに先駆けてこれを取り入れたのがスチールケースであったわけですね。
ジェスチャーチェアは一見して特別な存在感があるチェアではありません。しかし、実際に座ってみると、従来のオフィスチェアとはまるで違う事がわかります。情報端末を、つまり情報を取り扱うという作業は、高度に知的な労働を要します。情報作業にひとつの特化を示しすジェスチャーチェアを、ぜひ一度お試しください。