サプリナチェアはオカムラから発売されているシリーズです。
サプリナチェアは2013年にオカムラよりリリースされました。サブリナシリーズにはスマートオペレーションタイプとスタンダードタイプとがあります。 サブリナはコンテッサやバロンと同じく、オカムラとインダストリアルデザインの名門・ジウジアーロデザインとのコラボレーションにより開発されています。サブリナはコンテッサ・バロンの正統な後継シリーズであるといえるでしょう。
オカムラのメッシュチェアを発売年度と共に記してみます。 2002年 コンテッサチェア 2004年 バロンチェア 2005年 クルーズ&アトラス 2009年 ゼファーチェア 2012年 コーラルチェア 2013年 サブリナチェア(スマートぺレーション) サブリナチェア(スタンダード) 上記のうち、コンテッサ・バロン・サブリナの3シリーズが、オカムラとジウジアーロデザインの共同開発になります。この共同開発を通じ、オカムラの高い開発力・技術力がジウジアーロのエッセンスを遺憾なく吸収した事が伺えます。なお、コンテッサ・バロン・サブリナはいずれも、ドイツやアメリカなどで先行販売されたのちに、日本でもリリースするという順を追っています。 ゼファーやコーラルは直接にジウジアーロデザインが関わってはいませんが、コンテッサやバロンで培われた力を国内向けに特化したという面もあるのか、デザインや操作系に相通ずるものがある印象を受けます。コーラルチェアとサブリナチェアは発売時期が近いという事もあり、どちらの人気も高いようです。
サブリナチェアの大きな特徴は3つあります。 (1)リングフレームの採用によるベンディング機能 (2)スマートオペレーション ※スマートオペレーションタイプのみ (3)比較的に安価である事 (1)に関しては、コンテッサ系メッシュチェアの伝統的な外観を保ちつつも、さらに特徴的といえるシルエットにも寄与しています。背面メッシュのフレームがリングを描きつつ背骨のようなピラーに集約され、剛と柔を併せ持つ構造となっています。これにより、着座したまま上半身を捻る事ができるというベンディング機能を実現しています。 (2)はコンテッサから継承された仕様で、座ったままの姿勢で座面の高さ調節やリクライニングの固定と解除、リクライニング強弱の調節ができるという操作系です。アームレストの先端に操作レバーがあるため、スマートオペレーションタイプのサブリナチェアは例外なくアームレストつきという事になります。 (3)ですが、現代的なデザインを持ち、より高価格帯なチェアの操作系を持っているにも関わらず、サブリナは高級オフィスチェアとしては比較的安価な部類に入るのです。スマートオペレーションタイプであっても価格は138,000円よりとなっていますし、のちに発表されたスタンダードタイプに至っては87,000円と、もはや標準的なオフィスチェアの価格帯であるといえます。 これらの特徴が統合されたサブリナチェアは、オカムラの新たな主力オフィスチェアであるといえるでしょう。 なお、スタンダードタイプサブリナチェアの操作系は、従来のオフィスチェアと同様のダイアル式になっています。ダイアルは座面下に設置されているためアームレストとは独立しています。よって、スタンダードタイプのサブリナには肘なしタイプが用意されています。