標準的な新品オフィスデスクについて、新品価格の算出法をご紹介します。
標準的なオフィスデスクである平机・片袖机・両袖机といった1人用の矩形型オフィスデスクの新品価格について考えてみます。デスクの奥行きを700㎜、引き出しはA4対応の2段を含む3段とします。 オフィス家具メーカー8社(四大メーカー4社+非四大メーカー4社)の2013年総合カタログから計38シリーズの税抜き価格を集計してみたところ、概ね次のような関係が見受けられました。 横幅が同じオフィスデスクであれば、 (新品片袖机の価格:円)=(平机の価格)+25,000 (新品両袖机の価格:円)=(平机の価格)+47,000 加えて、新品オフィスデスクのカタログ価格は、デスクの横幅に比例して上昇します。 平机の新品価格と横幅との関係をおおよそに関数化すると、次のようになります。 横幅をメートル単位で表現したとして、 (新品平机の価格:円)=37,500(円/m)×(横幅:m)+20,000
これらを総合すると、次のようにまとめられます。 なお、カタログ価格のバラツキをそれぞれ“±”で付記しています。 “±”の範囲内にカタログ価格の99%が含まれるとお考えください。 横幅をメートル単位で表現したとして、 (新品平机の価格:円)=37,500(円/m)×(横幅:m)+20,000 ±30,000 (新品片袖机の価格:円)=37,500(円/m)×(横幅:m)+45,000 ±25,000 (新品両袖机の価格:円)=37,500(円/m)×(横幅:m)+67,000 ±34,000 例)横幅1400㎜のオフィスデスクの場合、それぞれの新品カタログ価格は、 平机=37,500(円/m)×1.4(m)+20,000±27,000=42,500円~102,500円 片袖机=37,500(円/m)×1.4(m)+45,000±25,000=72,500円~122,500円 両袖机=37,500(円/m)×1.4(m)+67,000±34,000=85,500円~153,500円 このようになります。横幅サイズの変動200㎜(0.2m)ごとに7,500円ずつ価格が推移するイメージです。
オフィスデスクの価格は、サイズバリエーションだけで決まるものでもありません。以下に主だった要素を挙げていきます。 ○ワイヤリング機能は充実しているか(配線ダクトなど) ○センター引き出し(薄い引き出し)の有無 ○袖机引き出しの段数およびサイズ組み合わせ ○袖机引き出しの施錠様式(ダイアル錠かシリンダー錠か) ○デスク脚の形状(パネル脚かL型脚か) ○天板上下昇降機能の有無 オフィスデスクの新品価格は、横幅・奥行き・高さのサイズバリエーションに加え、これら諸要素の組み合わせによって変動します。