金庫の種類

業務用金庫の種類について

　業務用金庫にはさまざまな種類の製品があります。金庫の定義は、狭義には「耐火・防盗機能を備えた頑丈な箱」でるため、金庫の主目的により、大まかには耐火金庫か防盗金庫のどちらかになります。これが、庫内に保管する物や金庫が設置される場所などによりそれぞれ最適化され、多様化しているのです。 ①保管される物による分類 　　メディア保管用金庫、耐火キャビネット、重要書類保管庫、宝石金庫、薬品保管庫など ②設置される場所による分類 　　投入式金庫、ホテルセーフ、壁金庫、床下金庫 ③その他の金庫 　　セーフティボックス、手提げ金庫、家庭用金庫、貸金庫（金融機関） 　例えば、金庫という点で同じであっても、ホテルや旅館などで求められる性能と、店舗などで求められる性能とは自ずから異なります。 ホテルセーフはホテルや旅館などの宿泊客が使用する金庫で、保管される物は財布や鍵やパスポートなどです。不特定である宿泊者が日常的に容易に取り扱う事ができて、保管するものは比較的小さな物である、という条件に応じ、シンプルかつ小型の金庫になります。これには、鍵を伴わないテンキー式が人気です。　 　一方、店舗で用いられる金庫はどうなるでしょうか？　主要な用途としては、まず店舗の売上金を、回収されまでの間、一時的に保管するという使い方が想定されます。この場合は、窃盗および横領のリスクをより低減できる金庫が求められる事になります。そこで出番となるのが、投入口と取り出し口とが別々になっている、投入式金庫です。取り出し口の鍵を店長以上の役職者のみが管理する事により、横領が発生しづらくなるのです。より防盗効果を高めるために、取り出し口が床下になるよう、金庫を半ば床に埋め込むケースもあります。 　世の中にある事業活動の種類だけ、金庫の種類もまたあるといっても過言ではないでしょう。